赤い闇 スターリンの冷たい大地で

 赤い闇 スターリンの冷たい大地で
2022-053
 赤い闇 スターリンの冷たい大地で

2020年の映画、GEOの宅配で。

第二次大戦前、ヒトラーに取材をしたことがある経験を持つ若いフリーランスの記者ジョーンズは、スターリンの資金源を探ろうとソビエトに渡る。

ソビエトで記者仲間の人脈をつてに探っていくんだけれど、頼りにしていた記者が強盗にあったとかで亡くなっていたのがどうやら「情報に近づきすぎて殺されたらしい」ということがわかると、事実を確かめにウクライナへ向かう。

ジョーンズがウクライナで見たのは噂とは違って、食糧難に陥った人々だった。

ジョーンズ自身も樹皮を食べて飢えをしのぎ、子供たちは飢え死にした兄弟の人肉を食べて飢えをしのいでいる有様に、ジョーンズは「その現実」をきちんとニュースで伝えるべく帰還して世界にその事実を知らしめた・・・・という実話らしい。

映画自体は地味で退屈で眠くなるほどなのだが、「事実」として「こういうことがあった」というのは衝撃だ。

お世辞にも「面白かった」とは言えないし、「映画として」というなら評価のしようもないのだが、歴史的事実を認識できたという部分では見た甲斐はあった。

映画には「歴史として残す」という側面もあるのだから、これはこれで「作られるべき映画だった」のだと思う。

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