君だけが知らない

 君だけが知らない
2024-010
君だけが知らない

2022年の映画、GEOの宅配で。

スジンは記憶喪失。病院のベッドで目を覚ますと「夫」という男が目の前にいた。
「段々思い出すよ」という夫の支えで家に戻ったのだが何も思い出せない。

スジンは近づいた人が事故にあう未来のシーンが見えて、「予知夢を見ている」という事で警察に駆け込んだんだけど、「夫」なる男が来ては「すいません、事故の後遺症で…」と連れて帰ってしまう。

怪しく思ったスジンが調べると…夫を名乗る男は夫ではなくて自分が養子に行った家の「兄」に当たる男だった。そしてその兄が殺人を犯しているところも「予知夢」で見てしまい、殺人現場に警察を呼ぶんだけど…実際そこには殺された男がいて死体が見つかった。

殺人犯として捕らえられた兄、スジンは「本当の自分の家」を教えてもらってそこに行くと…そこには「死んだはずの夫」がいた。

で、結局のところスジンが「予知夢」として見ていたのは「自分の過去の記憶」であって、事故にあいそうになった少女も、「自称夫」の兄が本当の夫を殺したのも予知夢ではなくて過去の記憶だった。

本当のところは、破産仕掛けた夫が保険金目当てにスジンを殺そうと計画していて、夫に殺されかけたスジンが夫を返り討ちにして殺したところに「兄」が来て死体を始末しているところ…これの断片が予知夢的に見えたのであって実際に殺したのは兄ではなかった。

スジンはその現場で自殺を図ったことで、その事故の後遺症で記憶がなくなっていたということだった。

細かくはまあいろいろとあるんだけど、最初のうちは「見るのやめようか」と思ってイライラしたんだけど、伏線が伏線の伏線になっていたってことだったのね。

よくできてるね、面白かったよ。

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